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2008年06月29日

中村です。「集中力」といえば

子供の頃、漫画を読むのに夢中になって、
母親が読んでもしばらく聞こえないなんてことはしょっちゅうでした。

うちの父親と弟と三人で毎週、週刊少年ジャンプ・週刊少年マガジン・週刊少年サンデー・月刊少年マガジンを読み回し、三人して集中して聞こえないもんだから、母はさぞイライラしていたことでしょう。

セット倒れてきても動じずにやったというのは立派だねえ……。
装置さんはその後、こっぴどくしかられてしまったのでしょうか。

セットだからまだよかったけど、照明落っこちてきたらシャレにならんな、
なんて今思いました。

舞台って怖いところです。
今更ながら。

役者として舞台に上がって何日もステージをやっていると、
正直な話、ものすごく役に集中できる回もあれば、いまいち集中できず「あれー、あれー」なんて焦ってる間に終わってしまう回もあります。
「あれー」な回はなんかもうセリフ喋りながら「集中しなきゃ集中しなきゃ」って焦りまくりますが、

『ああいうときは、「集中しなきゃ」なんて思ってはいけないのだ』

と、この間先輩の演出家さんに聞きました。

じゃあどうするかっていうと、

ただ待ってればいいのだそうです。
「そのうち集中できるだろう」くらいの気持ちで。
「集中しなきゃ」と思っている時点ですでに集中などできていないのだから、気を楽に持って、稽古でちゃんとやってきたのだし、セリフは入っているのだし、大丈夫だろう、くらいの気持ちで待っていると、いつの間にか役に集中できているのだそうです。
(ただしそのためには、集中していなくても客に気づかれないくらいの技術が必要ですが)

とてもいい話を聞きました。

「集中力」は、対象と自分以外の世界を切り離していく力で、
集中している間は僕と漫画、僕と小説、僕とテスト用紙、僕と囲碁、僕とジェンガしかそこには存在しない。
けして「集中」に向かって「集中」しているわけではない。
だから、「集中」しようなんて思わず、集中する「対象」のことだけを考えればよいのだ。

そういう示唆を得た気がしました。

近頃はもっぱらPCのモニタにばかり集中しているので(仕事でね)
目が痛くなってどうしようもない中村です。

さーて次回の稽古日誌は、
ヨシオカさんの「ジェンガとか、ウノとか。」をお送りしマース。
7月3日までには更新されるでショーウ。
お楽しみに!

投稿者 member : 2008年06月29日 19:58

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